育毛シャンプーの有効成分は3つの効果しか発揮されない?!

化学成分

育毛シャンプーの成分表を見ると必ず別枠で書かれている有効成分。大雑把に言うと有効成分とは、国に効果を認められた成分とされます。

この成分が入っていると大きく抗炎症効果とか、育毛に効果があるとかをパッケージに表記できるようになります。しかし、有効成分はよいことだけではありません。場合によっては頭皮環境を悪化させる原因にもなるのです。

有効成分の定義

厚生労働省によって効果があると認められ、一つの製品につき配合できる量が決められた成分が有効成分と呼ばれています。有効成分の効果は様々ですが、主に「器官の働きを抑制する、または促す」ものがほとんどです。

有効成分が配合しているものは「医薬部外品」という分類に入り、堂々と効果効能についてパッケージに表記したり、広告の売り文句などに使うことが可能になりますが、「これをつけるとシミがなくなる」などの劇的な変化をうたってはいけません。ゆっくりと効果が発揮され、副作用が少ないものとされています。

育毛シャンプーに配合している有効成分はどんな効果を持つの?

3本

育毛シャンプーには大体1~2種類の有効成分が配合しています。一応有効成分は成分表に表示しなければならない義務がありますが、商品ごとに有効成分の表記の仕方が違っています。

「有効成分:~」と書かれていたり、成分表に混ざっていたりするのでどれが有効成分なのかわかりにくいですが、育毛シャンプーに入っている有効成分の効果は大体3つに分けることができます。

・抗炎症効果

有効成分の多くは炎症を抑える働きをもっているものが多く、育毛シャンプーに配合させることで、かゆみを鎮静化させることができます。

頭皮には必ず雑菌が生息しています。雑菌のが毛穴やダメージを負っている角質に触れると、頭皮は雑菌を入り込ませないように、免疫反応を起こします。その反応が炎症と呼ばれ、かゆみを引き起こすのです。

アトピーなどの皮膚炎の症状緩和などに使われていたりしますが、健康な人でも炎症は起きます。特に頭皮は他の身体の肌と比べて敏感で、乾燥したり、髪による刺激だけでも炎症を起こしてしまったりします。

また、薄毛・ハゲに悩んでいる人の頭皮は普通の人の頭皮と比べると敏感肌になりやすく、常日頃知らず知らずに軽い炎症を起こしていたりします。炎症はかゆみだけではなく育毛にも悪影響を及ぼします。毛根に栄養は十分に届かなくなり、抜け毛が増加したりします。いち早く炎症を抑える必要があります。

抗炎症効果のある有効成分は副作用を起こすことが少なくほとんどの育毛シャンプーに配合されています。具体的な有効成分として「グリチルリチン酸2K(グリチルリチン酸ジカリウム)」があります。

グリチルリチン酸2Kは甘草と呼ばれる豆科の植物から抽出された成分です。昔から漢方として胃痛などの内臓系の炎症を治すために使われていました。現在は非常に優れた抗炎症がある成分として、ニキビ治療薬や虫刺され用の塗り薬などに使われています。

しかし、グリチルリチン酸2Kを40mg以上に服用すると、副作用として「偽アルドステロン症」が発症します。

血圧を上昇させるホルモン(アルドステロン)が増加していないにも関わらず、高血圧、むくみ、カリウム喪失などの症状があらわれる「偽アルドステロン症」は、医薬品によって引き起こされる場合があります。

「手足のだるさ」、「しびれ」、「つっぱり感」、「こわばり」がみられ、これらに加えて、「力が抜ける感じ」、「こむら返り」、「筋肉痛」が現れて、だんだんきつくなる

出典:「重篤副作用疾患別対応マニュアル 偽アルドステロン症 平成18年10月厚生労働省 」から

ただ、グリチルリチン酸2Kは育毛シャンプー全容量の0.1%しか配合できないと定められており、250mlの育毛シャンプーの原液の重量は大体の250~260gなので、その0.1%=250~260mgのグリチルリチン酸2Kが入っていると考えられます。

参考資料:「薬用シャンプー及び薬用リンスの承認審査に係る留意事項について」

パッと見かなり多く感じますが、あくまでも2~3か月かけて使い切る量なので、1日あたり2.7mgくらいしか頭皮に触れず、しかも摂取ではなくすぐに洗い流されるのでそこまで頭皮には浸透されません。育毛シャンプーを使うことで副作用を起こす可能性はかなり低いと考えられます。

・殺菌効果

文字通り、殺菌作用がある有効成分を配合させることで、炎症の原因になる雑菌を殺菌します。雑菌の種類によってはいくら洗っても毛根の中に入り込んでくるタイプのものがあったりします。

なかなか取りのぞけずに、炎症を起こしたり、集合体のカビになったりします。そんなときに、殺菌作用のある有効成分は効果的です。「フケを防ぐ、治します。」などとパッケージに書かれてあるシャンプーには大体入っています。

育毛シャンプーに配合している殺菌効果がある有効成分の例とてミコナゾール硝酸塩、ピロクトンオラミン、サリチル酸などがあります。が今回サリチル酸をピックアップしてみましょう。

サリチル酸は強力な殺菌効果を持つ成分であり、頭皮の雑菌の繁殖を抑え、さらに防腐剤の役割もあります。セイヨウシロヤナギという木の樹皮から抽出したサリシンという成分を化学反応させて生成されます。

これも育毛シャンプーは全容量の0.1%しか配合させてはいけないように決められていますが、わずかな量でもかなり殺菌効果が発揮され、人によっては頭皮に負担がかかって炎症やかゆみ、赤みなどが発生する場合があります。

・育毛効果

育毛シャンプーには是非ともほしい成分です!!・・・しかしこの効果はまだグレーゾーンです。長期的に成分を毛根に与えることで、働きを促し、髪の成長率が増加するだろう。そのぐらい曖昧な効果です。

配合していることに越したことはないですが、そんなに期待してはいけないものですね。

ただこの育毛効果があるとされる有効成分は、育毛効果以外にも、抗菌作用血行促進効果なども併せて持っています。頭皮環境を良くする成分としては非常に優秀です。

この効果を持つ有効成分が入っているシャンプーは、必ず公式ページで「育毛効果がある有効成分」などと成分紹介しています。

育毛効果がある有効成分はセンブリエキス、アルギニン、M-034(メカブエキス)、オウゴンエキスなどなどありますが「育毛効果が期待できる」とか「育毛効果があるとされる」など曖昧な情報しかありません。

ピックアップするならセンブリエキスは育毛効果以外にも、抗炎症効果や血行改善効果がある今多くの科学者から注目されています。

昔からチレッタセンブリと呼ばれるリンドウ科の植物で、日本の民間薬として煎じて飲んでいたりしました。現在はセンブリエキスを加えた育毛剤の特許などが多く存在します。

参考:「毛乳頭細胞増殖促進剤、テストステロン5α−リダクターゼ阻害剤、アンドロゲン受容体結合阻害剤、血管内皮増殖因子産生促進剤、骨形成タンパク質−2産生促進剤、インスリン様増殖因子−1産生促進剤、育毛剤及び頭髪化粧料」

センブリエキスを使った臨床実験などもされているようなので、リアップやプロペシアなどの育毛用医薬品としてデビューするのは間近なのかもしれません。

育毛シャンプーに入ってないほうがいい有効成分もある。

うつむく男性

有効成分はいいことだけではありません。もちろんデメリットもあります。効果が強すぎて、頭皮環境を崩す場合があるのです。

特に殺菌成分がある育毛シャンプーは危ないです。シャンプーメーカー側としては「清潔な頭皮になりますよ!!」「雑菌を根こそぎ除菌!」などの売り込みをしたいがために配合させていると思われます。

頭皮にはただ悪さをする雑菌だけがいるわけではありません。雑菌の繁殖を防ぐ頭皮のバリアともいえる常在菌も存在しています。しかし、殺菌効果のある有効成分はその常在菌も殺してしまいます。

何もかも殺菌されて、頭皮はノーガード状態になります。炎症を起こしやすくなったり毛根にダメージを与えたりする場合があります。

カビが発生していたりする場合は、医師から殺菌作用のあるシャンプーが渡されたりしますが、育毛シャンプーに殺菌効果がある有効成分が入っているのはあまり好ましくないかなと思います。

当サイトで特に注意したい有効成分として、「サリチル酸」という成分があります。この成分は優れた殺菌効果を持ちますが、頭皮のタンパク質を軟化させ、取り除く働きもあります。

この働きは毛根にとても大きいダメージを与えます。サリチル酸が配合している育毛シャンプーを使っていると、乾燥肌になったり、髪が細くなる場合もあるので要注意です。

有効成分は絶対に確認!!

育毛シャンプーは様々な成分が配合していますが、有効成分は1~3個ぐらいしか入っていません。面倒臭いと思わずにちゃんと調べてみましょう。

育毛シャンプーなのに、使ってみるとかゆみが悪化した!薄毛がひどくなった!と後々後悔してしまうかもしれませんよ。