頭皮のベタつきを改善したい!皮脂の働きとベタつく原因について

頭を抱える男性

頭皮がいつもギトギトしていてテカるのはホントにイヤですよね。何度も脂取り紙を使っても染み出てくる頭皮のアブラのことを「皮脂」と呼ばれていることを知っている人は少なくはないと思います。

よくシャンプーのCMや宣伝広告で「汚れや皮脂をすっきり取り除く!!」とか「徹底した皮脂の除去がこれ一本!!」とか聞きますけど、なんだか皮脂は頭皮に残すとイヤな臭いの原因になるとか、雑菌の繁殖の原因になるとかワルモノ扱いされていますが実は皮脂は頭皮にとって大切な存在なんです!!

今回は皮脂とは一体何なのか、そしてなぜ頭皮の皮脂が多く出るようになるのかなどについて話していきます。

皮脂って何?

油

皮脂は見た目通りの「油」でできており、メタボで有名な「中性脂肪」や「コレステロール」などの様々な種類の脂肪分で構成されていて、食べ物などで吸収された脂質は皮脂は毛穴の中にある「皮脂腺」という器官に溜め込まれて分泌されます。

皮脂には多くの役割があって頭皮の乾燥を防ぐ保湿作用や紫外線やほこりなどのダメージから頭皮を守る保護効果、頭皮を弱酸性を保って雑菌の繁殖を防ぐ抗菌効果など様々な頭皮に良い効果を与えます。

また皮脂は頭皮の免疫力をサポートする効果も持っており、皮膚には常在菌という頭皮の炎症やカビを起こす原因になる雑菌の繁殖を防ぐ働きを持つ微生物がいて、この常在菌のエサになるのが皮脂であり皮脂がないと常在菌は生きていくことができません。

頭皮中の保湿や刺激から守る働きがあったり、頭皮の雑菌を防ぐ免疫機能に深く関わっていたりと、皮脂は頭皮にとってなくてはならないものだということがわかりますね。

なぜ頭皮の皮脂がよく出るの?

男性のおでこ

腕とか手とかはテカらないのになぜ頭皮や顔の皮脂が多く分泌されるのでしょうか?調べてみると顔面と髪が生えている部分の皮膚は他の皮膚と比べて皮脂腺が多く、なんと他の皮膚は平均して1センチメートルに130個皮脂腺があるのに対して、頭皮にはなんと400から900個も皮脂線があるようです。

脂腺が多数集まった部位を脂漏部位(seborrheic zone)と呼び,被髪頭部や顔面(前額,眉間,鼻翼,鼻唇溝などのいわゆる”T ゾーン”),胸骨部,腋窩,臍囲,外陰部が相当する.脂腺の数は脂漏部位では 400~900 個/cm2とほかに比べて密度が濃い.

参考文献「皮膚疾患の最新治療は皮膚科教科書のあたらしい皮膚科学|皮膚病全般に関する最新情報を載せた皮膚科必携テキスト」の一部と論文「皮膚の構造と分泌物」から

どおりで頭皮は他の部位と比べると、皮脂が出やすくテカりやすいはずです・・・。それにしても、普通の頭皮を持つ人と頭皮がテカる人の違いは何が違うのでしょうか?何か皮脂が多く分泌する原因があるのかちょっと調べてみました。

皮脂が多く分泌される原因とは?

頭皮の皮脂が多く分泌されてしまう原因は大きく分けて「生活習慣」と「皮脂を取りのぞきすぎる」ことに分けられます。食事や生活環境、精神衛生にシャンプーなど様々なものが原因で皮脂が過剰に分泌されるようになります。

皮脂が多く出るようになる生活習慣

まず肉やバター、卵など動物性たんぱく質が多く含んでいる食べ物を多く食べていると皮脂の量が増えていきます。適量に摂取した動物性たんぱく質は筋肉などのエネルギーとして変換されて使われますが、一気に多くの量を摂取すると変換しきれずに皮脂として排出されてしまいます。

また糖分や炭水化物も皮脂を多く分泌される原因の一つとされています。糖分と炭水化物はエネルギーに変換されるときビタミンBを使う必要があり、このビタミンBは皮脂の分泌量を調整するためにも使われています。炭水化物に多くのビタミンBを使用されるようになると皮脂が十分に抑制できなくなります。

ストレスによって脱毛症になってしまうということは知られています。しかし皮脂が多く出るようになる場合もあって、ストレスが多い生活環境に居続けると身体は耐性をつけるために男性ホルモンを多く生成されるようになります。男性ホルモンが異常に多く身体に存在すると皮脂量の調節機能を狂わせて、ベタつく頭皮を発生させる原因になります。

皮脂を取り除きすぎると逆に皮脂が多く出るようになる?!

生活習慣の他にも、皮脂を過剰に取り除きすぎることでも頭皮が皮脂を過剰に分泌する原因になり、脂取り紙やタオル、シャンプーなどによって皮脂は頭皮に存在しない状態になる時があります。

皮脂が全くない状態でいると頭皮は「いまの状態では乾燥を起こして、雑菌が繁殖しやすくなってしまう!」と、より多くの皮脂を分泌させるようになります。皮脂を取り除くためにやってきたことなのに、実は逆に皮脂を増す結果になっていたんですね。

特にシャンプーに注意が必要です。季節に関わらず毎日使うシャンプーですが、商品によっては頭皮の皮脂を洗浄する働きが非常に強いものがあります。洗浄力が強すぎるシャンプーを長く使っている頭皮は常に皮脂の分泌量が普通の人よりも多く、また長年皮脂が多く出る状態が続いているので、改善しようとしてもなかなか治りません.

まとめ

皮脂は「全て取り除く」のではなく「減らす」ようにすることが大事であり、脂とり紙や洗浄力が強いシャンプーを使わないようにして、なるべく間食は控えるようにしましょう。

最初は脂ギトギトで拭きたくなりますがガマンしていくと、少しづつ皮脂の分泌量が減っていき、すっきりと瑞々しい頭皮を目指すことができます。